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新型コロナウイルス感染後の後遺症の治療

新型コロナウイルス感染後の後遺症の治療

FT塾講師  神林 一隆

 新型コロナウイルス感染拡大から1年半が経過しましたが、未だ先が見えません。
感染して入院し、PCR検査陰性後に退院された2人の方を治療しましたので報告させて頂きます。

 新型コロナウイルスは、ご存知のように目、鼻腔、口から侵入し増殖します。
新型コロナウイルスの症状は様々ですが、特徴の一つとして嗅覚障害が発症する事があります。

治療した2人の方にも、程度に差はありましたが嗅覚障害がありました。

 嗅覚障害が生ずるメカニズムについて、オステオパスの清水 一充(かずみつ)氏は、

・通常のウイルス性感冒と同様に鼻粘膜の障害、鼻粘膜の浮腫、鼻汁と言った鼻炎症状に
より、匂いを感知する嗅細胞まで匂い物質が到達できない可能性。

・新型コロナウイルスには神経親和性があると言われる事から、ウイルスによる直接的な
神経の障害の可能性。

・神経自体の障害と言うより、神経周辺にある嗅細胞の支持細胞への障害により、嗅細胞の機能が阻害されている可能性。

以上の事が想定できると自身のブログで述べています。

 私の治療室には、それぞれ退院されて1~2週間経ってから来院されました。
2人とも40代の女性です。

 患者さんの自覚症状として、

1 尋常でない足の冷え
最初は今まで感じた事のない程、下半身から足先まで冷えたそうです。
衣類を重ね着しても、冷えは治まらなかったそうです。

2 37.5~38度の発熱。

3 嗅覚の低下
味覚と嗅覚の低下があると報告されていましたが、患者さんは嗅覚障害のみだったそうです。1人の方は、人とすれ違っただけで、合成洗剤の匂いが分かるほど敏感だった
が、感染してから全く分からなくなったそうです。

4 持続する頭痛
生理痛のような頭痛が、側頭部、後頭部、頭頂部と、部位を変えながら1週間程続いた
そうです。退院後3ヶ月経過した現在も、完全に治っていない方もいます。


施術者側の所見

1 胆経の経脈異常
入江式経別脈診で、d2がst。円筒磁石で確認すると胆経の異常。
顔面診、募穴、腹診部も胆経の反応点でst。
その他、頭部全体、膻中周辺、尾骨の周辺もst。
色布は胆経色だけでなく、腎、脾、三焦、心包もstになっていた。
色布の使い方ですが、何色もstな場合、メインを見つける方法があります。
先ず12色全ての色布を重ねて身体の上に置きます。そして先ほどstだった5色を1枚ずつ取り出して、身体に乗せた他の11色の上に置いてFTをしてsmになるものがメインの経脈になります。(他の11色が表わす経脈をsmにするという意味で)
今回は胆色でsmになったので、胆メインで治療しました。何色もstだった場合はこういう使い方をしています。胆経脈や三焦経脈は全身の膜(粘膜も含む)に関与していると思います。
「新型コロナウイルス等の感染症は、先ず喉や気道の粘膜で増殖するため粘膜免疫が働きます。粘膜免疫は鼻や口から入った病原体が粘膜に付着する事により、病原体に対し全身免疫と呼ばれる免疫機能に情報を送ると同時に、付着した粘膜近くのリンパ組織を介して病原体を阻止する物質(分泌型IGA)を分泌し対応します」

(前出の清水 一允氏のブログより)
 粘膜に関与する胆経脈、三焦経脈が反応を起こす事はあると思います。それと胆経脈にはもう一つ興味深い特徴があると感じています。
 上記の2人以外に今回PCR検査は陰性だった濃厚接触者(40代女性)も治療しましたが、胆経脈の反応がありました。感染していないのに、なぜ感染者と同じ胆経脈に異常を起こしたのか。胆経脈は周波数に共鳴する性質があると感じています。
医師の松久 正先生は著書の中で、ウイルスと言うのは周波数に同調して感染して行くものだと書かれています。例えば、レストランで隣の席のお客さんが咳き込んでいたとします。
 「嫌だな、うつされちゃう」と思った瞬間に自分も風邪をひいてしまう。と言うようなものです。勿論個人差がありますので、そのような人ばかりではありません。

 私がFT塾に入りたての頃、東京入江FT塾を立ち上げた先生に「先生、患者さんの影響を受けて胆経おかしいわよ。患者さんからの相談事は受け止めるのではなく受け流す事

と言われた事を思い出しました。
 以前フロンティア38号で書いたのですが、「開・闔・枢理論」で、病気等で身体がダメージを負った場合、体幹の側面に異常が生じるとありましたが、胆経脈上に強いstが残存しています。

2 横隔膜、胸腺の反応
横隔膜は健康のバロメーターとも言える臓器です。
 病気や不調により、呼吸が浅くなっている時は横隔膜の動きも制限されます。
これは身体の機能不全を意味しています。
  濃厚接触者を含めた3人の患者さんは、剣状突起から季肋部周辺のstがありました。C1、L1~L3周辺にもstがありました。今述べた箇所に刺鍼し、軽い撚鍼を加えると呼吸が楽になりました。横隔膜の動きを良くする手技として、肋骨の可動制限を除去する事。(第7~11肋軟骨の治療)、鎖骨周辺の緊張を取る事が大事です。
又、後頭骨とC1の間の後頭環椎関節を緩めると、自律神経が調整され横隔膜の動きが良くなります。(瘂門、天柱、風池付近をFTしてstな所に刺鍼する)

 胸腺は2葉からなり、胸骨後方、上方縦郭の前部の肺の間に存在します。それは自動免疫の基本的な部分です。胸腺は身体中のリンパを統合し、リンパ球は重要な抗体を生成します。同じく胸腺によって作り出されたホルモンは組織を外来微生物から守る「T細胞」の増殖と成熟を促進します。

 免疫を司る胸腺はこのような感染症の時は一番働く臓器です。
治療としては胸骨を上から下に6ブロックに分けてFTします。stな所がありましたら、センサーを胸骨上のstな所に当てたまま、目のセンサーで頭蓋骨全体を診て行き、胸骨上のstがsmになる所を見つけ置鍼します。早ければ5分位で胸骨上のstが消えます。

 その他、免疫改善のため長野式の扁桃処置や副腎処置を行なった結果、胸腺の状態が改
善された事もあります。

3 第一次呼吸システムの障害

普通、私達が呼吸と言うと肺呼吸の事を指します。中枢神経系には自動的に律動し,個有の動きがあります。それを第一次呼吸システムと呼んでいます。
 蝶形骨と後頭骨との間で形成される蝶形後頭底結合は、屈曲と伸展を繰り返しながら脳脊髄液を循環させ免疫を維持しています。

画像の説明

 今回の患者さん方は第一次呼吸システムに乱れを生じていました。
感染により免疫力が低下し頭蓋骨の固着→可動制限→第一次呼吸システム障害が起きたと想定できます。頭蓋骨の固着は他の頭蓋骨や顔面骨の関節にも可動制限を生じさせ、粘膜組織を支配する鼻口蓋神経~蝶口蓋神経節に影響を与えた結果として嗅覚低下や頭痛を長期化させる要因になった可能性があります。
治療としては、頭蓋縫合の動きを良くするため、縫合のある辺りを前後左右にFTし、stな所に置鍼しました。それと、蝶形骨(こめかみの辺り)や上顎骨(両耳の前で、耳門~頰車辺り)をFTし、蝶口蓋神経節を包んでいる三角形の翼口蓋窩の動きを良くするためにstな所を選び置鍼しました。
 この方法に関しましては、他の手技療法の先生方と共同で研究しながら効果が認められるようでしたら又発表させて頂きます。
 治療は2週間に1回ずつ、計6回し
ました。
現在はどの方も日常生活に支障なく過ごされています。
 身体には東西南北があり、また肉体(身体)・幽体(心)・霊体
(たましい)の三層構造になっています。それぞれをFT診断すると偏差(かたより)は現在も僅かに残っています。

 今後それが修復されて行くかを見守って行きたいと思います。
それと患者さんが飲用して回復を自覚されたサプリメントは、ブルーグリーン・アルジー・まこも茶だったそうです。

 現代のような医療技術もなく病原菌やウイルスの存在も知られていなかった幕末に、天然痘コレラ等の感染症と闘った緒方洪庵は、
「たとい救うこと能わざるも之を慰するは仁術なり」
という言葉を残しています。

自分の立場でそれぞれが持てる力で世の中に貢献する事が求められているのではないでしょうか。

参考文献

仙骨後頭骨テクニック解剖学と生理学 ジョナサンM.P.ホワット
ブログ アフターコロナより 清水 一充

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