遠隔治療について
遠隔治療について
FT塾講師 神林 一隆
言葉では聞いた事のある遠隔治療。それは本当に出来るのでしょうか!
この質問に先生方は何とお答えになりますか?
あると言えばあるし、無いと言えば無い。とお茶を濁すでしょうか。
例えば神社などで人形(ひとがた)とか形代(かたしろ)と言う白い和紙に名前を書いて、息を吹きかけてお祓いして貰う。これも遠隔ですね。
FTで見てみると、形代に名前を書いた途端にstになったり、紙が重くなったりします。
この名前を書いた形代がsmになるように治療?すれば、名前を書いた方は体調が上がるでしょう。おかしな世界の話しになってしまうかも知れませんが、臨床の中で、患者さんの親御さんが寝たきりで、住まいが遠方だったりした時、直系の方であれば親御さんの情報をその患者さんに移し、治療をして又親御さんに戻すというような事もして来ました。
出来ると言う前向きな姿勢と、清浄な気持ちで行なえば遠隔治療もありだと思います。
野口先生のパッチン治療(臨床科でやります)は遠隔治療ですよね?
野口先生のコメントお願いします。
これはFT治療では無いのでFT塾では声を大にしては言えない事ですが、FTを学ばなかったら分からない事でしたので、FT治療の延長線にあると言う事でご勘弁願いたいと思います。そんな事で、私に分かる範囲でご説明させて頂きます。
パッチン治療の経緯から話しますと、IPコードの線が中で断線しているのを知らずに治療していたと言う事が先生方にもあると思いますが、断線していたのにスイッチはstとsmがちゃんとあって、気が付くまで普通に治療できていた訳です。IP治療を長くやっている先生方は、smな方向にスイッチを切ると良くなると言う設定が出来ているので、その意識がポイントなんじゃないかと考えました。そこで試してみた所、傍らに置いたIPコードを結線しなくてもstとsmがちゃんと別れる事に気付きました。
そして結線した治療と同じように、経脈は整い、身体中の硬結も解れる事が分かりました。最初は経別脈診してやっていたのですが、診断しなくても経脈が整う事が分かってからは、診断しないで、スイッチもst 、smを確かめなくても、スイッチを上にあげておき、下に切ったらそれがsmな方向と設定してやっても本治法が成立する事に気付きました。
以前から結線時間は設定通りになる事に気が付いていましたので、最終的にはスイッチを切った瞬間に整うと設定してやると瞬時に本治法が終わり、硬結も解れる事が分かりました。
これは暗示ではないので、患者さんは知らない間に起こる現象です。
そうなるとコードは無用で、スイッチだけでいいのですが、コードを切り取ってしまうのは勿体ないので、自分がスイッチを切ったと確認できれば良いので、パッチンと音のするコタツのスイッチの様なのを電気屋さんで探して来て使うようになりました。
これは決して念力では無く「この人の経脈が整って楽になりますように」と言う、祈りに近いものだと思っています。ですから、そう思える年齢(10歳位でしょうか)になったら誰にでも出来る方法です。音がすると分かり易いので、今は音を出していますが、手をかざすだけでも、そう思うだけでもいいのです。音を出すとしたら、柏手を1回打ったり、カネを叩いたり、指パッチンでもいいのです。私は指が乾燥気味で指パッチンが苦手なのでスイッチを使っています。
これは自分も治療できます。動物にも植物にも応用できます。
波動が変わる事でstなものをsmに変える事ができますので、stな飲食物でもsmになって、結果として味も変わります。万能ではない事は言うまでもありません。
そもそもの始まりは、昔講師の合宿の時、翌朝出たコーヒーが苦かったので、苦いと言っていたら、隣に座っていた神林先生がチョット手をかざしたら苦くなくなってしまったのがきっかけでした。先生が気功を学んでいる事を知り、その先生に一度だけ塾に講演に来てもらったり、学びに行ったりもしたのですが、そこで学んだ事は、一言で言うと、イメージ(意識)の重要性でした。パッチン治療はその延長線でもあります。
本治法が瞬時に終るので、残った時間を標治法に集中できます。
本治法なので、身体中の硬結も時間と共に解れて行きますが、治療時間内にもっと解したい場合は、まだ凝っている所をフォーカスしてパッチンすると、やる度に解れて来ます。
でもパッチンだけだと直ぐ終わってしまうので、残った凝りは鍼で解すようにしています。この治療で病気が治る訳ではないのは普段の治療と同じです。
病気は自然の法則のようなものから、その人の考えや行動がズレている事を教えるヒントだと思っているので、それを指摘したり、アドバイスしてあげる事で、本人が軌道修正する事で変わって行くべきものだと思っています。それが理解できる人には伝えられる事が大切だと思っています。理解できない人には、その時が来るまで何も言わずに治療しますが・・・。
今は無き鍼灸師の島田 隆司先生は、今は分からなくても、アドバイスしてあげる事が大切だと言っていました。何十年後かにその人が壁にぶつかった時に、言った事を思い出して変われる事があるだろうし、分からずに死んだら、あの世で言った事を思い出してハタと気が付くかも知れないからと。
私は治療者の背景にある考え方が大切だと思っています。
生病老死の問題に関する自分なりの見解を明確にしている事が大切だと思っています。
なぜ生まれ、病気になり、年老いて死んで行くのか、死後の世界はあるのか、生まれ変わりはあるのか、幽霊はいるのか、神はいるのか、と言った問題を信じる、信じないは別として、考えた事もないようではいけないと思っています。
私は全てあると信じている人間の一人です。
パッチン治療の話しに戻りますと、応用として、部屋の空気が重いような時にもパッチンすると変わります。今は無き、気診研究会の小田 一(はじめ)先生の音素診断の中の、邪気の音素の「アオ」でstになる、何かが憑いているような人もsmになります。小田先生は何が憑いているのかを細かく診る音素も用意していましたが、私は細かくは調べないで、この音素だけ使っています。決して追い出すのではなく、行くべき所に行ける事を祈ってパッチンします。
この反応が消えるだけでも経脈の巡りが戻って凝りも解れます。これを考慮しない治療は片手落ちのように感じます。最初にこの反応を消す事も本治法だと思っています。
遠隔治療の質問でした。
パッチン治療は、遠隔治療と言うほど大層なものではないと思いますが、意識の世界には時間や空間や人数の制約はありません。ここにいない人でも、多人数でも同じです。
念力では無いので疲れる事もありません。サムシング・グレイトにお任せするようなものなので、合図のパッチンをするだけです。
私も勉強途上ですが、先生方も一度試してみて下さい。念力では無いので、気楽に肩の力を抜いて、「smになりますように」とか、その都度、目的を軽く設定して パッチンするだけですから。
このパッチン治療は、かなり前からやっていましたが、この背景になる考え方を再認識させてくれたのが、35号の編集後記にも少し書きましたが、昨年2月のケニア旅行で期せずして一緒になったスピリチュアル・カウンセラーの並木 良和さんでした。
「私達が歴史で学んで来た事の9割は間違いだ」と言う並木さんは、45歳の若い方ですが、生来の感性と高校時代から先生について修行した事によって解脱できた人です。
10日間、共に過ごした事で、我が無く、とても正直な方だったので本物だと確信しました。
スピリチュアルな内容ですが、何冊か本を出していますので、ご興味のある方は一読をお勧めします。35号でも少しご紹介しましたが、再度ご紹介いたします。
「ほら起きて!目醒まし時計が鳴ってるよ」並木 良和著 風雲舎
「みんな誰もが神様だった」並木 良和著 青林堂
「目醒めへのパスポート」 並木 良和著 株式会社ビオ・マガジン
ユーチューブを見られる方は、たくさん動画が載っていますので、検索してみて下さい。