私の50行
私の50行
日本工業経済新聞社さんが取材にきてくださった。
一人の人間をクロ-ズアップしその生き方や座右の銘を
50行に凝縮させて報道する紙面に恐縮ながら
載せて頂く事となった。
記者さんの質問はシンプルですが
いざ書こうとすると筆がすすまない。
1 なぜ鍼灸師という職業に就いたか。
2 修験道を通してどんなことを学んだか。またそれは仕事のどんな所に役立っているか。
3 現代人に足りないものはどんなことだと感じているか。
考えては書きなおす日が続いた。記者さんにお渡しするのが恥ずかしいほどの内容だった。
それでも自分を振り返ることなど普段していない者にとっては原点というか
ル-ツというかいわゆる始めの一歩を思い出すことが未知なる先
への指針になることを教えていただいた。
問題やトラブルに対し逃げたことは必ずと言っていいほど後で
繰り返し問題を抱えてしまう。
その時々で一所懸命やっていこう。
それが早道なんだろう。
後日、新聞を読んだという方からお手紙を頂いた。
茨城県の方で71歳になる塗装業の社長さんからだった。
若くして結核を患いながらも食事療法」と呼吸法にて克服し今は
健康に良い珪藻土の壁を普及しようと努力されている。
住宅環境が改善されればアトピ-性皮膚炎や喘息で
悩む方々も減る事だろう。
治療も大切だが長く生活する家も大事に違いないと思う。
手紙の最後にこう書かれてあった。
未来の子供たちの為に役立ちたい。
思いを受け止めた。
それぞれの持つ技術や知恵が結集される事を強く願う。
最後にこの記事をまとめてくださった日本工業経済新聞の方に心から感謝いたします。