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波動治療について

波動治療について

FT塾講師  神林 一隆

 波動はバイブレーション(振動)です。光は電磁波の振動、音は空気の振動です。三省堂国語辞典で波動を調べると、「振動が波のように伝わる現象」と書いてありました。

 身体に変化を起こす微弱な情報や気(エネルギー)も波動の一種と考えられます。

 波動治療とは身体からの異常な量や質の波動(電気的放射)を微弱な波動により正常に変える技術です。

 健康とは気(エネルギー)の整った状態です。肉体より先に気(エネルギー)が滞りを起こすという観点から、病気になる前に気を調整(ハーモナイズ)します。

 今回3つの、波動を利用した治療法に出会いましたので、その紹介と、波動治療として捉えた入江FTについて書かせて頂きます。

1 バイオレゾナンス療法

患者さんの飼い猫が、農作業中のトラクターから転落し、腰を強打して動けなくなりました。筋肉と神経を痛めてしまったので、歩けず、排尿、排便の障害も併発しました。ひと月程、獣医さんに通院し、動けるようになりましたが、以前のように、外を歩き回ったり、跳ねたりする事は出来ず、排尿、排便も自力で出来ず介助が必要でした。そこで知人の方にバイオレゾナンスの療法士さんを紹介され、自宅で治療を受ける事にしたそうです。

 そして1ヶ月後には殆ど支障なく動けるようになり、排尿、排便も改善しつつあるという事でした。驚いたのは、1~2回の治療で回復している事でした。
療法士さんは「動物は素直だから回復が早い、人間は頭で考え過ぎるから難しい」と言っていたそうです。

 私は直ぐにバイオレゾナンスについて調べ、本も購入し何度も読みました。実際にバイオレゾナンス療法を行なっている内科の先生に予約を入れて体感してみました。

 バイオレゾナンス療法は、1970年代にドイツ人のパウルシュミット氏が、あらゆるものは振動から構成されているという量子論を基に、バイオレゾナンス(生体共鳴)理論を提唱しました。

人体を構成する臓器、神経、筋肉にも固有の振動数があり、共鳴という現象を利用し、個々の周波数に問題があれば周波数を正常に戻すことにより、身体の生命力を高めさせ、結果として健康になるという治療法です。

 東洋医学やチベット医学、インド医学などの考え方も取り入れているそうです。
例えば胃は73.00という周波数で示されます。

これは胃そのものの周波数ではなく、胃に問題があると身体の何処かに73.00という周波数が表在化してくるので、問題の箇所を見つけて、そのまま73.00という周波数を流し続けます。すると徐々にエネルギーブロックが外れ73.00という周波数は消失し、全身にエネルギーが流れた結果、胃の症状が良くなります。

ドイツでは波動医学が発達し、全国6000ヶ所の医療施設で治療が行なわれています。保険も適用されています。病を治すのではなく、生命力を取り戻すという発想です。

2 イネイト療法

1年前から遠方より来られる小学校1年生の男子がいます。
発達障害と診断されていて、支援学級に入っています。

 一つの事にこだわりを持つと、他の事は一切やらなくなり、食べ物や行動も自分の思い通りにならないと暴れる状態です。
 出産時に陣痛促進剤を使用し、鉗子を首に引っ掛けて引っ張り出されたそうです。

 その影響なのか、上部頸椎(C1、C2)が常に硬く、歪みがあります。
 治療時は上部頸椎と小腸を中心としたケアをしますが、年に4~5回の来院なので、根気よく続けようと考えていました。ゆっくりですが改善が認められ、コミュニケーションも上手く行くようになりました。しかしコロナ禍により遠方の方の治療が続けられなくなって悩んでいた所にイネイト療法を知りました。

 鍼灸師、カイロプラクターの木村 仁(ひとし)先生が提唱している方法です。
 アメリカのカイロプラクターBJパーマーのHIO学説(全ての病気の原因は上部頸椎(C1、C2)の位置異常にある)を基に、波動具を使って無痛、無刺激で上部頸椎を元の正常な位置に戻します。

 頸椎1~2番には、脳幹部に関係する硬膜が付着しており、頸椎1~2番を調整する事により、本来ゼロ波動である脳幹部を活性化し自然治癒力を高めて行く治療法です。

(ゼロと言っても何もないゼロではなく、-100と+100がぶつかって出来る全てを含むゼロ、ゼロ地場を想像して下さい)

 この波道具の中にアディオ・イフがあります。先程の小学校1年生の男子に、寝る時はこれを身に着けて貰いました。半年後、久々に治療院を訪れた彼は、別人のように身体が大きくなっており、精悍な少年になっていました。

 ご両親の話によると、この数ヶ月で食べ物の嗜好が変わり、行動も落ち着いて来たと、驚きを隠せない様子でした。触診をすると、以前に比べ頸椎1~2番の歪みは改善され、小腸の動きも活発になっていました。2年生になったら普通学級に戻すかを、担任の先生と話し合っているとの事でした。

そう言えば10年程前、春日部(かすかべ)で整骨院を開業している時に、怪しいペンダントをしていた患者さんが、ある治療院で2回の治療で五十肩が良くなったと話されていたことを思い出し、お電話で確認した処、木村 仁先生の治療院でした。

あの頃はあり得ないと気にも留めませんでしたが、10年後に又ご縁を持たせて頂く事になりました。現在、私はイネイト療法の治療院に通い、自身で検証しています。

3 ホメオパシー療法

 ドイツのサムエル・ハーネマンが提唱した、同種療法です。

 病気の症状と類似した症状を引き起こす物質から出来た薬レメディ(植物や鉱物などの成分を限りなく薄めたエッセンス)を使用します。数千種類の可能性の中から異常波動を改善するベストの薬剤を選択する高度な技術が必要です。

 症状ではなく心の状態を分析する事も必要とされます。
レメディを扱う獣医さんと話す機会や、ドイツ人で、ホメオパシーを教えていた方の話をお聞きしながら、少しずつ理解を深めています。

 入江FTを波動治療として捉えて・・・

身体の出す微妙なサインと会話しながら、適切な治療を施せば、身体は自ら回復しようとする。と入江先生が講義の中で話されていました。
 「同じ周波数を持つ波は共鳴する」「全ての物質は固有の周波数を持って振動している」
と言う波動の概念から見ると、入江FTによる診断治療も波動治療と言えると思います。
 経脈診は身体全体を十二の臓腑、経脈に分け、センサーとテスターを用いて、それぞれの固有の気の流れをつかみます。
 色布による診断は、それぞれ固有の臓腑や経脈の周波数と色を共鳴させます。
異常があれば色布により波動が強調され、FTがそれをキャッチします。
 音素診は、音の持つ波動により、身体の状態を捉えます。異常な波動の箇所が判断できれば、機能亢進と低下を見分け、IPにより方向性を与えて気(エネルギー)の調整をします。
 それから個人的に波動的な治療をしている方法があります。

 浅層筋と深層筋

 主に標治法として用います。筋膜リリースという治療がありますが、浅層筋と深層筋には、それぞれ固有の波動(振動)があります。表面から徐々に皮膚を圧迫していくと、まず浅層筋の固有波動を感じる事が出来ます。釣りをやられる方なら、水面に釣り糸を垂らした瞬間の感覚に近いです。そこから更に皮膚を圧迫していくと、浅層筋の固有波動と違う、どちらかというと重厚感のある波動を感じます。これは深層筋の固有波動です。

 正常な箇所と異常な箇所の違いは、その波動(振動)に律動性があるかないかです。

 正常な箇所は浅層筋、深層筋は規則正しい律動的な動きをします。

 異常な箇所は浅層筋と深層筋は、お互いにバラバラな動きをします。問題と思われる箇所に鍼をする時は、正気と邪気の間に鍼を納めるように刺入します。すると中で小動物がうごめく様な感覚が手に伝わって来ます。

そのまま鍼を留めて置くと、やがて動きが止み、律動的な動きに変わります。抜鍼して良いというサインです。この手技の後FTで確認すると気持ちの良いsmを感じる事が出来ます。

 オーラ、チャクラ

 オーラについて、ヒーラーの庭山 直樹さんは、「私達の身体は、例えるとスポンジのような状態で、スポンジの隙間から外側にエネルギーが放射しています。これが、所謂オーラです。このオーラの部分、つまりエネルギーボディを含めて自分の身体であり、個の存在と言えます。肉体が荒い波動であるのに対して、オーラは微細であるため、あらゆる外的なエネルギーの影響を受けてしまう訳です」

と述べています。自分はオーラを形で感じる事が多いです。怒っている方が来られると、鬼のように角が見えます。(一角と二角があります)その他、自信満々の方が来られると、天狗のように鼻が高々と伸びています。

 ある時その鼻がポキッと折れていたので、「何かありましたか?」と尋ねると、何かに失敗し、落ち込んでいると話されました。先人はそのようにオーラが見えていたので、「鬼」とか「天狗になるな」などの言葉を遺したのかも知れません。

 身体を包むオーラですが、病気の時や事故に遭った時は、健康な時と明らかに違います。男女で違いますが、右半身、左半身のオーラは、それぞれの家系に関係し、身体の前後のオーラは精神状態に影響します。

オーラを感じる練習の一つに、小枝を剪定した直ぐ後に、小枝があったであろう箇所をぼんやり眺めて見て下さい。実際の小枝は切られて存在していなくても、白い残存した小枝のオーラを感じる事が出来ます。

 チャクラについては、以前フロンティア29、30号で詳しく書きましたので読んで下さい。

これはアーユルヴェーダの学校で使われる資料ですので、参考になると思います。

 チャクラはサンスクリット語で「輪」という意味です。チャクラは生命エネルギーを取り入れる基盤です。一般的には7つのチャクラが存在します。チャクラも、それぞれ固有の周波数を色で表しています。芸術家タイプの方や、アーチスト、感性の鋭い方などは、治療が終わるとチャクラが綺麗に回転しているのをFTで確認する事が出来ます。

 オーラやチャクラはバランスが大事です。稀に第5チャクラだけが中途半端に大きく開口してしまう人がいて、見えない物が見えたり、聞こえない声が聞こえたりしてしまう事があります。肉体とマインドとスピリットの調和が整っていてこそ健康と言えます。

 霊的な問題

 
 波動治療の中でも特殊であり、賛否両論ありますが、霊障の問題があります。
あると言えばあるし、ないと言えばないのかも知れません。私は信じている人間ではありませんでしたが、30代の頃、体調を崩した時に修験道の僧やヒーラーの方に救われた経験があり、その後師事し修行させて頂きました。先生方の中にも敏感な体質で、治療する上で必要な方もいるかも知れません。

 まず施術者自身が、霊的に放出型か感知型かを自覚する必要があると思います。
放出型は気の扱いやパワーもあるので、霊障の対処には向いています。ただ独断でやるのは危険なので、護身法や結界を張る方法や、媒体を使う等の方法を学んで下さい。

 もし浄霊が必要なら、霊と戦うと言う発想よりも、愛や礼節をもって取り組む事が大切です。

 感知型は文字通り感知する能力が高いです。ゲゲゲの鬼太郎のように毛が逆立ったり、事前に動物臭や生臭い匂いなどがしてお知らせが来ます。予約電話の時点で感じ取る事も少なくないので、難しいと思われたら専門家を紹介するなどの対処もありかと思います。

 大抵の場合、霊的なエネルギー状態を改善するだけでは元に戻ってしまいます。
生活習慣や、生き方、考え方を変えなければ意味がありません。その点を患者さんに理解して頂き、食生活の改善、ストレス解消、運動法などのアドバイスをして行く事が大切だと思います。

・生命力を低下させる要因
臨床の中で意図せず診断治療の妨げになる要因があります。
・電磁波などによる障害(エレクトロスモッグ)
・食品や水道水の添加物、混入物
・アスベストのような粉塵
・水銀、アルミニウムなどの金属
・薬剤や有害化学物質
・紫外線、放射線
・地下水脈や断層などのジオパシフィックストレス
などの外的要因や
・他人の怒りなどの想念による波動的ストレス
・患者さん自身の不安や悲しみなどの精神的ストレス

また、施術者の精神的、肉体的、健康状態も患者さんに影響してしまいます。
私の治療院でも、ここでは明記しませんが数種類の波動具を使って、出来るだけ対処していますが、入江先生の時代より格段に環境が変わってしまっているのが現状です。
 スマホを一日中触っていたりする患者さんは、診断する時に、手の磁性などがハッキリ感じられなくなっている事があります。従来の診断、治療法ではこの先対応出来るのかと考える中、感銘を受けた症例がありましたので報告させて頂きます。

 一本の鍼

1年程前から86歳の会社経営者の方が来院されています。体調管理をしたいとの希望があり、2週間に一度の治療をしています。

 姿勢が悪いのを気になさっていて、毎回、鏡の前で治療の前後の変化を確認しています。

頸部や背中、腰など、その都度、負担がかかった場所をお聞きして治療すると楽になるので、治療の効果は納得されているようでした。

 ある時、経脈診をして、胃メインで、豊隆に鍼を刺入しようとしましたが、どうしても鍼を刺す気がしません。押手を豊隆に当てるだけで、組織が妙に固くなります。

 診断を違えたかなと、再度経脈診をしますが、やはり胃メインになります。
「参ったな」と思っていた所、

患者さんの方から「今先生の触っている所が気持ちいいから、そこに鍼を打って下さい」と言われました。改めて手元を見ると、何となく右足首を触っていたようです。

足首を触っていると、腎経の太谿の所で、また患者さんが「そこ」と言われました。

患者さんの言われた箇所に鍼を入れる自分が初心者に思えましたが、素直に右太谿に刺入しました。この日から、この患者さんは、毎回右の腎の穴一本のみの治療になりました。半年が過ぎたある日、検査数値の書かれた紙とお手紙を持って来られました。手紙は患者さんの掛かり付けの医師からでした。

 内容は、もともと肺に少し水が溜まっていて、定期的に入院し、検査、投薬していたが、最近レントゲンを撮っても水が溜まっていないし、その後の血液の数値も改善していて、普通では考えられないので、何か漢方薬などを使っているなら銘柄を教えてほしいとの事でした。

治療は右腎経の鍼一本です(太谿、大鐘が多い)。
経脈診では胃メインであったり、肝メインだったりしていたのですが、この方の場合は腎経を治療すると胃や肝の経脈は整ってしまうし、諸症状も改善してしまいます。

 ほぼ偶然に見つけた治療点なので、今の所、他の患者さんに同じようには出来ないです。

このような経験から単純な方法ほど省略するための膨大なエネルギーが注ぎ込まれている事を学びました。

鍼灸師になって30年経ちましたが、何年も通って下さる患者さんに経脈診による本治法をしていたにもかかわらず、突然、急性白血病や肝硬変で入院されてしまう方がいました。

症状の改善や、体調も安定していたので、免疫力も向上していると思い込んでいました。診断力の甘さや誤治によるものなのか、患者さんに申し訳ない気持ちから、自分を追い込んでいましたが、結局答えがないまま過ごして来ました。

 本治法は全てにプラスに働く根本治療なのだから、自分の腕の未熟さを一生かけて磨いて行くしかないと思っていました。その考え方に変わりはありませんが、今回の経験から、自分がメインだと思っていた経脈は、症状を改善するために変動しているマイナー経脈で、その裏にあるメジャー経脈に焦点を当てる必要があると考えるようになりました。

 メジャー(原因)とマイナー(結果)という概念です。86歳の患者さんの場合、胃経や肝経の経脈による症状も腎経の鍼で改善しました。流動的で目立ちやすい変動経脈(マイナー)と、静的で奥に潜む経脈(メジャー)があるようです。

 この本来のメジャーな経脈は、生まれながらに弱い経脈と考えられますので、ゆりかごから墓場まで一生変わる事はないと思われます。これからは、このメジャー経脈を見つける事に力を注ぎたいと思っています。

ただこの概念は私的なものです。臨床を続けて行く中で、自分中心でしか物を見ていない我儘な欲望に振り回されている「偽我(ぎが)」を否定し、真の自己を探究する必要があると思いました。

 おわりに

今回のテーマである「波動治療」で、入江FTの「のびしろ」は何処にあるのでしょうか。

 ドイツの最新デジタル機器は、日々バージョンアップしています。
イネイト療法の波動具は進化し続け、器具から意識の世界の「想い送り」という、大いなる存在との共鳴も可能な方法に発展しているようです。

 ホメオパシーは、誰にでも出来る方法ではありませんが、究極の技術です。
入江FTはアナログ的な、手による触診と、古来の鍼灸と言う技術です。

 そこには、施術者自身が生きて来た経験や生き様、喜び、悲しみなど、人生の機微、それら全てを包むその手が波動となり、患者さんの治癒力を引き出します。

 尊敬するアメリカのオステオパシーのフルフォード博士の著書「いのちのかがやき」には、霊性を高めなさいと書かれています。目には見えない霊性を高め、波動(バイブレーション)を高める大切さを感じています。

 国連の世界保健機構(WHO)は、健康の定義を次のように定めています。
「健康とは、身体的にも精神的にも、また霊的にも、社会的にも完全に良好な活動状態にある事を言う。単に病気でない状態、虚弱でない状態が健康と言う訳ではない」

 1998年に「霊的」という言葉を加えたのは、「心」を切り離して、肉体だけを対象としていたのでは真の健康を手に入れる事は出来ない。私達を生かしている目に見えない霊的な力にも目を向ける必要があるのではと言うメッセージが含まれているのだと思います。

 参考文献
・0波動の癒し 木村 仁 著
・自分で守る自分のからだ 
・パウル・シュミットのドイツ波動療法 ヴィン・フリート 著

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