蜂と神さま
2015.02.24
カテゴリ:松本便り
蜂と神さま
出雲から各駅列車にのり奥出雲、浜田、益田を通り長門市まで
来て日が暮れた。今夜はここで宿をとった。
翌日、金子みすずさんの生家を訪れた。
本屋さんを営む実家で店番をしながら少女時代を過ごした彼女の感性は、
ここで育まれたのかもしれない。
現在資料館になっている屋内から外を眺めてみた。
ここに座り何を感じていたのか・・同じ目線で見た先には家々の軒先。
懐かしく感じられたのが不思議だった。
「蜂と神さま」
蜂はお花のなかに、
お花はお庭のなかに、
お庭は土塀のなかに、
土塀は町のなかに、
町は日本のなかに、
日本は世界のなかに、
世界は神さまのなかに
そうして、そうして,神さまは、小ちゃな蜂のなかに。
金子みすず
一匹の蜂の生命に関わっているものを広げると宇宙になり
神さま(創造主)になってしまう。
宇宙の分身が、
「はるか彼方」から道のりをこえてきて人間や動植物として存在している。
根源は一つということになる。
人間の身体も小宇宙だ。
全ての細胞が地球を通じて宇宙と共に循環している。
一匹の蜂のなかに神さまをみる感性を持つ金子みすず
さん。
是非一冊手に取って読んでみてください。